愛情の鎖 「番外編」〜すれ違いは蜜の味〜。


「他に気になることは?以前からこんなことはありましたか?」

「それが……」


母が間を空け少し言いにくそうな素振りになり、続けざま「実は…」と呟いた。

それを聞いた瞬間私の方が驚いた声を上げる。


「えっ、あるの!?」


聞けばここ最近うちのゴミが度々荒らされていたことがあったらしい。

その他身に覚えのない宅配が届いたり、2、3回ぐらい無言電話があったりと、あまり普通とは言えない状態を聞いて愕然とした。


「何で早く教えてくれなかったの!?」


さすがにこれはおかしいでしょ!

私は驚きのあまり立ち上がった。

全く知らない事実に目の前がくらくらとする。


「お母さんも迷ったのよ。ゴミは猫かカラスの仕業かとも思ったし、宅配の件もたまたま向こうの人が間違えただけなのかなって。無言電話だってそんなに頻繁じゃなかったし…」

「お母さん……」


もっと警戒心をもとうよ。

危機感無さすぎでしょ。

そんな母を見つめながらため息がこぼれ落ちそうになったけど、それに気付けなかった私も悪い。