「晃一達のことをこれからも宜しく頼むよ。色々と力になってやってくれ」

「ええ、もちろん」

「それにしても彼女がどんな顔してうちに挨拶しにくるか楽しみだ。その日を楽しみに待つとするよ」

「たくっ…、本当人が悪い」

再びくっと笑った丈さんに苦笑い。
これは嬢ちゃんも大変だなと思いつつ、俺も丈さんに乗っかるような笑いがこぼれ落ちる。

まぁ、それはそれで案外楽しみかもしれない。
ここでまた嬢ちゃんの驚いた報告も聞くのも悪くないな、と内心思う。

けどそれはまた別の話。
そんな日を俺なりに楽しみつつ、目の前の丈さんと旨い酒を交わし合う。

今夜はまだまだ長そうだ。







「おじさま達の小話」END
※ここまでお付き合い頂きありがとうございました。