険しい顔をして無言を貫いていると、ついにしびれを切らしたお袋が真顔になり、核心をついてきた。
「晃一、私に何か言うことはないの?」
「……」
鋭い視線を向けられ、距離を縮められる。
「言っとくけどネタは上がってるのよ。シラを切るのはもう終わり。最近私生活が変わったのは知ってるんだから。いつまでも無言を突き通そうっていうわけにはいかないのよ?いい加減白状なさい」
強い眼力に圧倒される。
なんで取り調べ風になってんだよ。と思いながら俺はまた一歩下がる。しかもよりにもよってなぜ俺がこんな風に追い込まれなきゃいけないんだと疑問に思う。
「刑事の妻を舐めてもらったら困るわ」
「別に舐めてねーよ」
「なら観念なさい!もう証拠は全部そろってるんだから」
「……」
頭が痛い…
引きつりながらも俺はお袋の言葉数にため息が出る。
何なんだよ…と、不服に思いながら、だったら最初から普通に聞けよと思う。
こんな遠回しに誘導されなくても普通に聞いてくれたら俺だって素直になるものの、親父といい、お袋といい、やることがまどろっこしすぎんだよ。



