ーー…
ガタンッ!!
という大きな音で目が覚めた。
ハッとして飛び起きると、部屋にはコウさんの姿はいなかった。
ついてたテレビは消えており、辺りはシーンと静まり返っている。
ただの…夢?寝ぼけてただけかな?
そう思いコウさんはトイレかな?と再びベッドに横になろうとすると……ガシャンッ!!
再び大きな音がして私はその場で体をビクつかせる。
「えっ…なに!?」
やっぱり気のせいなんかじゃない。
そう確信した私はゆっくりベッドから起き上がった。
そしてまた不気味な静けさが戻ってくる。
「……コウさん?」
もしかしたら緊急事態?
下で何か起こってるのかもしれない。
そう思い、怖かったけどさっきの音を確認するために私も下に降りることにした。
カーディガンを羽織り、部屋を出てゆっくり階段を降りていく。
やたらドキドキと変な緊張が込み上げた。
……そして、階段を降りきり、リビングの扉の前に立つと、何やら人の話し声が聞こえた。
それはコウさんの声と、何故か慎ちゃんの……声?
どうして慎ちゃんが?そう思ったけど、そのあと続けて女の人の叫ぶ声も聞こえ、私はえっ?と思い勢いよく扉を開けた。



