そして、部屋が暗くなり、視界が暗くなった。

目が慣れてきて、ピカッと小さな光が光った。

「なんだろう」と思い、少し近寄ってみた。

そしたら、刃物みたいな先が満月の光によって反射していた。

なぜか二人とも、刃物を持っている。

そして、

「死ぬ前に、愛美に会いたかったわね。」

「仕方ないだろ。愛美に見つかったら、愛美悲しむだろ。」

「そうよね。悲しむ姿、見たくないものよね。」

「最後に、愛美の寝顔見に行くか?」

ヤバッ見つかると思い、自分の部屋に行った。

「うん。あっ、でもその前に、手紙書いてもいいかしら?」

「いいよ。俺も書く。」と言う声が聞こえてきた。

ベッドに戻り、タヌキ寝入りをしていた。

そしたら、数分後ぐらいに、部屋のドアの音が、カチャっとした。

うっすら目を開ければ、二人の影が見えて、安心した。

そしてまた、寝たふりをした。




そしたら、「愛美、聞こえないと思うけど、聞いてほしい。あのな、愛美。
おまえはこれから一人で、生きていけなければならない。辛くて苦しくても、絶対に死んだらいけない。俺達は、先に天国に行く。お前は、もう充分生きたと思ったら、俺たちが呼ぶから。愛美。お前は、優しく、楽しく生きてほしい。でもそれは、叶わないかも知れない。