自宅から2時間かかる学校に毎日通うのは、苦痛じゃないはずなのに、 小林さんがいるというだけで心が重い。 でも、 友達になろうと言ってくれた陽太に会えることだけは、唯一の楽しみにしようと思う。 電車に揺られながら、イヤホンを耳に付ける。 〝どんなに辛くても負けないで あなたを守ってくれる人はきっとどこかにいる〟 今の私は、この歌詞に少し共感できる気がする。 今までなら、 私にはそんな人いない。 そう思ってた。