「よろしく、陽太」 細くて小さくて、頼りない声だけど、これが私の覚悟。 陽太の顔を見ると、さっきよりももっと無邪気な笑顔を見せた。 心がふわっと軽くなって、同時に胸が熱くなるのを感じた。 私も少し笑う。 珍しく思ったのか、陽太はびっくりした様子で笑ってる方が可愛い、なんて言うから、また俯いてしまった。 温かいココアをひと口飲むと、思っていたより甘くて、思っていてより美味しかった。