ガチャ((ドアを開ける音

「じゃ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい!お仕事がんばってね」

パタン((ドアが閉まる音

僕の家は、シングルマザーで母は仕事に

行ったら僕は家で一人になる

今日は土曜日で学校は休み

僕には休みの日に遊ぶような友達もいない

だから今日も1日中家で一人で遊ぶ

前は寂しかったけどもぉ慣れたもんだ

なにをしようか悩んでいたら

ふと、後ろのドアの方から視線を感じる。

後ろのドアをみるともちろん誰もいない

気のせいだ、と思いゲームを始めた

するとやっぱり後ろのドアから視線を感じる

怖いのが苦手な僕はゲームをおき勇気をだして

ドアの方に向かっていった。

ドアを開けるとすぐ廊下で

ドア開けて顔を恐る恐るだし廊下を見回した

いつもと同じでシン…としてる

いつもと同じなのに怖く感じる

怖く感じた僕はドアをササっと閉め

またゲームを始めた。

最近はビクつきながらゲームをしていたけど

いつの間にかゲームに夢中になり

1時間過ぎていた時計をみると10時だ。

ゲームは飽きたので自分の部屋で勉強することにした。

自分の部屋を行くには廊下にでなきゃいけない

視線の事を思い出し行くのを躊躇ったが

宿題が沢山あるので勉強することにした

ドアに近づいてドアノブを掴みソ〜っと開ける

開けると足元に小さな何かがいた。

その何かはゆっくり動き僕を見上げる

見た目は手のひらサイズで

身体に似合わずの大きな頭に端から端まで

届きそうな大きな口の中でギラっと光る牙

ゴリラのような腕にウサギのような足

そして、頭に小さいツノがはえてて

へんてこな赤い小鬼だ。

大きな口が開き図太い声が聞こえた

「お前一人か。さっきあの女は「行ってきます」っていってたもんな」

あの女とは母さんの事だろう。

「俺は行ってきますって言われた子供を喰ってまわってるんだよ」

ククッて笑って僕にいった

僕は逃げないと喰われると思い玄関の方に走った

僕が玄関に着く前に小鬼がウサギのような足で

地面を蹴り跳ねた、ジャンプ力があり

一跳びで玄関の前までジャンプした