『かーぁ!一緒に帰ろ!』
私達は付き合い始めて半年だった
今日は2016年5月
大人から見れば子供の恋愛。
でも、私には本気の恋だった。
私達は隣の席でもあまり話さなかった
瑠翔とは良く席が近いことがあった
ある時クラスで作った出し物の道具が消えた
私は前日最後まで残っていた
それを知っていたのは男女共に何人かだった
みんなは私のことを疑った
でも、ただ1人部活で残っていた瑠翔が
『俺忘れ物で取りに帰ったけどそいつ帰ったあとそん時あったぜ?』
「…ありがとう。」
これが私たちの会話の始まり
それからは毎日手紙を回したり
私のノートに落書きして私が笑って
先生に怒られたり
私は元々明るかったわけじゃないから
クラスでもあまり馴染めないでいた
灰色の世界に君はズカズカ入り込んで
色とりどりの世界に染めてくれたね。