「なんで、俺の名前知ってるんだ?」

彼女はニコッと笑って
「これです!」

胸元に一枚の紙を取り出した。

(その笑顔にドキッとしたことは、
誰にも言えない)

取り出した紙は、"転校生手続き"だった。

その手続きには担任の名前も書かれていた。

「さっき、教頭先生が持ってきてくれたんです。野村先生に渡してくれって。
で、暇だったので読んじゃないました!」

「そういうことか。担任の野村 陽翔です。
よろしく。それ、もらうよ。」

「あ、はい。どうぞ!」

俺は転校生手続きの紙を受け取った。