《ちゅんちゅん》

「ん……」

カーテンから覗く目を焼かれそうなほどの光と、耳をつんざくような小鳥の鳴き声で目が覚めた。

「はぁ……」

また朝が来てしまった。

(朝なんて来なければいいのに。)

そう思いながら、壁にかけられている忌々しい制服の袖に腕を通した。

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「おはようございます。」

1階に降りていくとメイド達が待っていた。

「おはよう。」

(毎朝毎朝、こんな挨拶しなくてもいいのに)