復讐劇は苦い恋の味

心の中で問いかけていると、君嶋くんはゆっくりと私の方を見た。

視線がかち合った瞬間、ふわりと笑う彼に不覚にもドキッとさせられてしまう。

「常盤さんに聞いてもらえてよかったです。……常盤さんにしてみたら、あんな話を聞かされて不快だったかもしれませんが」

申し訳なさそうに眉尻を下げる彼に、たまらず声を上げてしまった。

「そんなことありません! 不快になんて思うはずないじゃないですか」

力強い声で話す私に、君嶋くんは目を丸くさせた。

でも言わずにはいられなかった。


「さっきはなにも言えずすみませんでした。……わかるんです、君嶋くんの気持ちが。だって私もそうだから。……私も両親を突然失い、まだ中学生だった弟を守るのに必死でした。私が頑張らないとって毎日自分に言い聞かせて過ごしていて……。重なるんです、君嶋くんと私が」

「常盤さん……」

感情は昂ぶり、止まらなくなる。