お父さんからプレゼントされてから、ずっと大切に使っていたお財布を。
おもむろに店内に足を踏み入れると、自然と足が向かう先はお財布コーナー。
もう何年も前の話だもの、お母さんがお父さんにもらったものと同じデザインの財布は販売していなかった。
その中でも似ているデザインと色のものを手に取った。
うん、この色だった。お母さんってば子供みたいに「可愛いでしょ?」って言いながら自慢してきたし、買い物で財布を手にするたびに嬉しそうにしていたから、鮮明に覚えている。
懐かしい思い出に浸っていると、いつの間に戻ってきたのか君嶋くんが声を掛けてきた。
「好きなんですか? ここのブランド」
「え、キャッ!?」
突然現れた彼に驚き、手にしていた財布を落としてしまった。
「すみません、驚かせるつもりはなかったのですが……」
「あ、いいえ! こちらこそごめんなさい」
すぐに落ちた財布を君嶋くんが拾ってくれた。
「ここのブランド、女性に人気ありますよね。……常盤さんもお好きなんですね」
財布を眺めてニッコリ微笑む彼に慌てて言った。
おもむろに店内に足を踏み入れると、自然と足が向かう先はお財布コーナー。
もう何年も前の話だもの、お母さんがお父さんにもらったものと同じデザインの財布は販売していなかった。
その中でも似ているデザインと色のものを手に取った。
うん、この色だった。お母さんってば子供みたいに「可愛いでしょ?」って言いながら自慢してきたし、買い物で財布を手にするたびに嬉しそうにしていたから、鮮明に覚えている。
懐かしい思い出に浸っていると、いつの間に戻ってきたのか君嶋くんが声を掛けてきた。
「好きなんですか? ここのブランド」
「え、キャッ!?」
突然現れた彼に驚き、手にしていた財布を落としてしまった。
「すみません、驚かせるつもりはなかったのですが……」
「あ、いいえ! こちらこそごめんなさい」
すぐに落ちた財布を君嶋くんが拾ってくれた。
「ここのブランド、女性に人気ありますよね。……常盤さんもお好きなんですね」
財布を眺めてニッコリ微笑む彼に慌てて言った。



