復讐劇は苦い恋の味

すると君嶋くんは半分以上一気飲みした。

「あー、美味しい!」

テレビCMのようないい飲みっぷりに視線は釘づけになる。

再会してから彼と会うのは、今日で二回目。この前も今日も丁寧な言葉遣いで、物腰が柔らかくて……。

副社長職に就いているからか、昔とはイメージが違い過ぎていた。でも今の君嶋くんは……? 微かに覚えている。こんな風にあどけない笑顔でクラスメイトと話しているのを。

決して私の前では見せることのなかった笑顔を。


まじまじと眺めていると、そんな私の視線に気づいた君嶋くんは、グラスをテーブルに置き、照れ臭そうに頭を掻いた。

「すみません、つい……」

「あ、いいえ! そんなっ……」

ジッと見つめてしまっていたことに気づき、すぐに視線を逸らして私もゴクゴクと冷えたビールで喉を潤おした。

こっちが驚かされてどうするのよ。君嶋くんと会うのは今日で最後にするためにも、嫌われるように振る舞わないと。

次に運ばれてきた焼き鳥の盛り合わせ。

私は迷わずハツを手にし、口に運んでいく。すると感じる横からの視線。