復讐劇は苦い恋の味

けれど君嶋くんは決して私を乱暴に抱くことはなく優しく、そして何度も愛の言葉を囁き抱いた。

一生忘れられないと思うほど、幸せな気持ちにさせて。



「んっ……」

重い瞼を開けると、見慣れない部屋が視界を捕らえる。

すると隣から聞こえてきたのは、愛しい人の声。

「おはよう、よく眠れた?」

ゆっくりと顔を向けるとそこには頬杖をつき、私を見つめる彼。

「……おはよう」

そうだ、私昨夜君嶋くんと……。

すぐに昨夜のことを思い出し、恥ずかしくなる。

そんな私を見て君嶋くんはクスリと笑った。

「なに? 照れてるの? 可愛い」

そう言うとギュッと私の身体を抱きしめた。

朝から大好きな人のぬくもりに包まれて、幸せいっぱい。

私もまた彼に抱き着いた時、ふと左手薬指にはめられているものの存在に気づく。

「あれ……?」

彼に抱きしめられたまま自分の左手を見ると、そこには見慣れない指輪が。

「え……これって……?」

驚き君嶋くんを見ると、彼は私の手を握り、左手薬指にはめられている指輪をそっと撫でた。