復讐劇は苦い恋の味

目を瞬かせ私を凝視する彼女に、自分の想いを伝えた。

「私もね、両親を高校三年生の時に亡くしているの」

「……えっ」

私の話を聞き、斎藤さんは目を見開いた。


「私も斎藤さんのように自分を責めたことあった。散々心配させたからいけなかったんだって思う時もあった。でも事故は誰にも防げなかったし、斎藤さんのおばあちゃんだって病気だもの、斎藤さんが責任を感じることはないと思う。……それに斎藤さんがそんな風に自分を責めていたら、おばあちゃん悲しむんじゃないかな?」

一方的に伝えた想いに斎藤さんは目を伏せ、なにか考えている様子。

少しは私の気持ち、伝わったかな。

なにも言わず彼女の答えを待っていると、斎藤さんは乾いた笑い声を漏らした。


「もう、本当に関さんってどうかしている。……本当に私がしたこと、忘れているの? よく私にそんなこと言えるね。お人好しすぎ」

すると彼女は小さく深呼吸をした後、真っ直ぐ私を見据えた。

「関さんの言う通り、おばあちゃんなら悲しむと思う。……だから精いっぱいおばあちゃんのためにできることをする」

「斎藤さん……」