復讐劇は苦い恋の味

「私……そんなに魅力がないのかな? それとも君嶋くんの前で、そんな態度取ってた?」

初めての恋愛はわからないことだらけ。内容が内容なだけに朋子にさえ相談できない。

ううん、できるわけないよ、こんなこと。

そのまま瞼を閉じ眠りへと落ちていった。



目が覚めたのは太陽が高い位置に昇った頃だった。

「やばい、寝過ごしたっ!」

時計を見て顔面蒼白。

慌ててベッドから起き上がり一階へ降りたものの、当たり前だけどとっくに圭の姿はなかった。

「いるわけない、よね」

だって今の時間は十一時を回ろうとしているのだから。

手で乱れたままの髪を整えながらキッチンへ向かうと、そこにはお皿がラップにかけられていた。

「あれ、これって……」

お皿の上には目玉焼きとベーコン。そして近くにはパン屋さんの袋に入ったクロワッサンが置かれている。

「これ……」

次に目に飛び込んできたのは圭の字で書かれた手紙。

手に取り目を通すと自然と顔が綻んだ。

【昨夜はからかってごめん。お詫びじゃないけど、よかったら食べて。それと俺でよければいつでも話聞くから】

乱雑な字が実に圭らしい。

「ありがとう、圭……」


圭が用意してくれた遅い朝ご飯を食べ、家事を済ませたり圭の夕食の準備をした後、家を出た。