復讐劇は苦い恋の味

いくら姉弟といえど、こういった話を聞かれていたかと思うと居たたまれなくなる。

この話はもう終わりにしたくて、キッチンへと向かう。

「圭、ご飯は? 食べてくるとは聞いていないから用意したけど……」

「あぁ、食べたい」

すると圭もバッグと脱いだジャケットをソファに置き、後を追ってキッチンへ来た。

「じゃあすぐ準備するね。簡単なものでもいいかな?」

「うんありがとう。……で、さっきの話の続きだけどさ」

また話をぶり返した圭にご飯の用意をする手が止まる。

チラッと圭を見ると、彼はシンクに手をつき私の顔を覗き込んできた。

「姉ちゃんもっと頭を柔らかくして付き合わないと、そのうちあいつに愛想尽かされるよ」

「なっ……に、言って」

ギョッとする私に圭は続ける。


「大抵の男は心と下半身は別の生き物だって。けれどわざわざ姉ちゃんに話したってことは、あいつは姉ちゃんに誠意を見せたってころだろ? だったらそれでいいじゃん。姉ちゃんはそれ以上なにを望むわけ?」

「それは……」