復讐劇は苦い恋の味

だってそういうことをするのは、やっぱり好きな人とだけだと私は思うから。

「じゃあ君嶋くんはその……告白してきた好きでもない子としちゃったの?」

恐る恐る聞くと彼は目を伏せ小さく頷いた。

次の瞬間、なんとも言えぬ感情に支配される。

わかっている。君嶋くんの言う通り過去のことだし、今は違うって。

当時は色々あったのも重なって、そういうことをしちゃったんだって。

頭では理解しているけれど、心がすぐには受け止めきれない。

なにも言えずにいると、君嶋くんは「ごめん」と呟いた。

「でも今は違うから。……そんなこと、絶対しない」

真剣な瞳に射貫かれ彼の気持ちが伝わってくるけれど……。

「……うん、わかった」

口ではそう言っても、心の中にはモヤモヤは残るばかりだった。



『そんな過去のことまで気にしていたら身が持たないわよ?』

「それはわかっているんだけど……」

あれから君嶋くんに自宅まで送ってもらい、お風呂を済ませるとタイミングよく朋子から電話がかかってきた。