復讐劇は苦い恋の味

すると君嶋くんは通りにあったコンビニに車を駐車させ、真っ直ぐ私を見据えた。

「過去のことだから。……それにあれは一時的だったし、大学を卒業してからは一度もないから」

そう前置きをすると、彼は耳を疑うようなことを言い出した。

「彼女はいたことないけどその……告白されて、何度か寝た子はいる」

「――え」

すぐには君嶋くんの言っている意味が理解できず、頭の中にはハテナマークがいっぱい浮かぶ。

寝たって……えっと、それはつまり男女の関係でいうそういうことをしたってことだよね?

理解した途端、みるみるうちの私の体温は上昇していく。


「あの頃は毎日むしゃくしゃしていて、辛い毎日だった。父さんを亡くした悲しみに浸る間もなく会社の重役たちにあれこれ言われててさ。……どうかしていたと思う。でもそうすることでしか、ストレスを吐き出す方法がなかったんだ」

説明されても彼の話についていけない。