今日この席に叔母さんがいてくれて心からよかったと思うよ。

美味しいはずの料理の味もわからなくなるほど、気まずいまま叔母さんの話に耳を傾けていると、叔母さんは君嶋くんに尋ねた。


「ところで君嶋さん、美空ちゃんからすべて聞きました。……幼かったとはいえ、あなたが昔、美空ちゃんにしたこともすべて」

急に顔つきが変わり、厳しい視線を君嶋くんに向けた叔母さんに、私も圭も箸を進める手が止まる。

それは君嶋くんも同じ。箸と休め顔が強張った。


「それを踏まえた上で美空ちゃんのことを好きになって、幸せにする覚悟があるんですよね? ……もう二度と美空ちゃんを傷つけないと誓えますか?」

叔母さん……。

きっと叔母さんは私のことを想って君嶋くんに聞いてくれているんだ。

そう思うと泣きそうになる。

シンと静まり返る室内。すると君嶋くんは力強い声で答えた。

「もちろん誓います。……もう二度と彼女を傷つけません。絶対に幸せにしてみせます」