復讐劇は苦い恋の味

「美空ちゃん……」

きっとお見合いの席が“はじめまして”でも、君嶋くんに惹かれ好きになっていたと思う。

でも昔の彼を知っているからこそ、こんなにも悩み葛藤しても、気持ちを消すことができなかったんだと思う。


「友達にね、今でも引きずるほどのトラウマになっちゃったのは、当時私が君嶋くんのことを好きだったからじゃないのって言われたの。最初はそんなわけないと思ったんだけど、でも私……君嶋くんに憧れていた。いつも明るくてスポーツもできてクラスの中心人物で。常に周りに友達がいる君嶋くんが羨ましかったの」

そんな君嶋くんを私は遠くから見ていることしかできなかったから。


「今思うと友達に言われたことは、あながち間違っていなかったのかもしれない。昔は気づくことができなかったけれど、君嶋くんに特別な感情を抱いていたから酷いことをされて傷ついて、今までずっと引きずっていたのかもしれない」

十年以上にも渡って私の心から離れてくれなかったのかも。