復讐劇は苦い恋の味

「……そっか、ごめん」

力なく謝る君嶋くん。

でも君嶋くんはすべてを伝えてくれた。……だからこそ私も自分の気持ちを正直に伝えたい。


「一目見てすぐに気づいたよ、昔自分をいじめていた君嶋くんだって。でも臆病な私はお見合いの席で啖呵を切ることができなかった。……それに両親亡き後、色々と尽力してくれた叔母さんの顔に泥を塗りたくなかったから」

叔母さんはいつも私のことを気にかけてくれていた。

まるで本当の娘のように。だからこそ言えなかったんだ。

「すぐに断るつもりだったのに君嶋くん、突然病院まで会いにきちゃったでしょ? それがなんか悔しくて、その……断るのは復讐してからにしようって思ったの」

“復讐”のワードに目を見開く彼。けれどすぐに目を伏せ「そう思って当たり前だよ」と呟いた。