復讐劇は苦い恋の味

君嶋くんはずっと私が気づいていないと思っているんだよね?

だからこんな話を聞かせてくれているんだ。


本当は違うのに。……私も気づいたよ。お見合いに行ったのは写真を見ていなかったから。もし見ていたら私は彼が言う通り行かなかったと思う。

打ち明けようか迷っている間も、彼は話を続ける。


「ずっと見ているだけの存在だったのに話せることが嬉しくて、必死になったよ。でもふたりで会うようになって話をして知れば知るほど、好きになるばかりだった。最初は後悔しているからこそ、傷つけた分美空ちゃんを幸せにしたいなんて都合のいいことを考えていたけれど、今は違う。……俺が美空ちゃんと幸せになりたいんだ」


君嶋くん……。

彼の熱い想いに胸がギュッと締めつけられる。

嘘じゃないよね? 君嶋くんの話はすべて本当なんだよね?

瞬きすることも忘れ、彼の真意を探るように見つめていると、君嶋くんは小さく頭を下げた。