一学年一クラスだった小学校とは違い、一学年八クラスのマンモス校だった。


「小学生までは自分の体形なんて、それほど気にしていなかった。周りもそうだったし。……でも中学生になると、私服から制服に変わって、新しい出会いにみんな外見を気にするようになって、仲が良かった男女間の関係も変化していった」


「うん……たしかにそうだったかも」

朋子は相槌を打ちながら、話を聞いてくれている。


「新しいクラスには、同じ小学校の友達がひとりもいなくて、あまり話さない男子だけだったの。当時は太っていて目が悪かったから眼鏡をかけていて、にきびができちゃって。……写真の通り、相当なブスだったと思う」

自分でも昔の写真を見て思うもの。


「そんな私に、友達なんてできるはずなくてそのまま夏休みを迎え、新学期を迎えてから、少しずつクラスメイトが私を見る目が変わっていったの」