冷静に状況を説明していく彼の姿に、溢れる想いは止まらない。

もうだめ、自分の気持ちを誤魔化せない。私……君嶋くんのことが好き。

中学生の時、確かに私は彼にいじめられていた。

今でも忘れられず恋愛に臆病になるほどのトラウマを残され、もう二度と会いたくない、大嫌いな人だった。

それなのに再会した彼は別人のように変わっていて、私を困惑させた。

昔の面影など一切感じさせず、初めて見る意外な一面にときめかされ、そしてと惑わされてばかり。

それなのに彼のことが気になる自分がいて……。もう気持ちを止める術はないよ。

もしかしたら君嶋くんは、私の正体を知ったら嫌いになるかもしれない。

昔のように冷たい目を向けられてしまうかも。

それでも気持ちは真っ直ぐ彼に向かっている。

私は今の君嶋くんが好きなんだ。こんなにボロボロに泣けてしまうほど、大好きなんだ。