復讐劇は苦い恋の味

しかめっ面で言う圭にかぁっと顔が熱くなる。

すると圭はますます眉間に皺を寄せた。

そして無言でひたすら珈琲を啜る。

「別にいつも会う時、そんな顔になっているわけじゃないからね?」

居たたまれなくなり苦し紛れに言い訳すると、圭は深いため息を漏らした。


「はいはい、わかったよ。……つーかまぁ、癪だけどあいつも協力してくれるなら正直助かるかな。明後日さ、俺日帰りで出張入っちゃって。別の人に行ってもらおうと思っていたんだけど、君嶋に聞いてくれる? 明後日姉ちゃんを迎えに行けるか」

「明後日ならもう大丈夫じゃないかな? 今日と明日来なければ、もう心配ないと思うんだけど……」

それにいくらなにかあったら連絡してと言われても、そんなすぐにはなかなか頼みづらいし……。

けれど圭はそう思っていないようで鋭い眼差しを向けられ、怯んでしまった。


「は? 連れ去られそうになった人がなに呑気なこと言ってるわけ? 普通に考えて一ヵ月は用心するべきでしょ。いいから早く君嶋に連絡して」

「え、今!?」