復讐劇は苦い恋の味

電話でよかった。

だって今の私の顔、絶対赤いと思うから。こんな顔、恥ずかしくて君嶋くんに見せられないよ。

それから君嶋くんは、圭がカフェに来るまでずっと電話で話してくれていた。



「ふ~ん……君嶋が俺が来るまで電話で話してくれていた……ねぇ」

「なによ、その含みのある言い方は」

圭が来てくれたのは、それからニ十分後だった。

ちょうど電話越しからも『副社長、ちょっとよろしいですか?』の声が聞こえてきて、お礼を言いすぐに電話を切った。

最後に君嶋くんは『なにかあったらすぐに連絡して』と言って。


向かい合う形で座り、店員に珈琲を注文した圭に誰と電話をしていたから聞かれたから、包み隠さず話したというのにこれだ。

運ばれてきた珈琲を啜りながら、なぜか面白くなさそうに顔をしかめている。

「姉ちゃん、君嶋と会う時いつもあんな顔してるわけ?」

「あんな顔って?」

私も残りのカフェオレを飲みながら聞くと、圭はなぜか急に目を輝かせハニかんだ。

「こーんな顔して電話していたからさ」

「嘘っ!?」

「本当」