復讐劇は苦い恋の味

「もう、朋子ってば」

口ではそんなことを呟きながらも、内心では嬉しくて仕方ない。

でも……ここから徒歩五分と言っても、自宅に近づくにつれて人通りは少なくなる。不安がないわけではない。

もう一度圭から送られてきたメッセージを読む。

そこにはあと一時間したら会社を出られると思うと書かれている。その時間まであと少し。

朋子には大丈夫だって言っちゃったけど、それまでどこかで時間潰していようかな。

そう思い、近くにあったカフェに入った。

注文を済ませ圭にカフェで待っていることを伝え、朋子にも圭とカフェで待ち合わせて帰ることを連絡した。

「おまたせいたしました、カフェオレでございます」

「ありがとうございます」

タイミングよく運ばれてきたカフェラテを飲んで一息つく。

すると圭と朋子から早々と返信がきた。圭からは【終わり次第、すぐ行く】。

朋子からは【その方が安心できる】と。

それを確認しスマホをバッグにしまおうとしたけれど、ふと昼休みに朋子に言われた言葉を思い出す。