復讐劇は苦い恋の味

煮え切らない私に圭は苛立った様子で言う。


「いいから会わせろよ。……昔、散々姉ちゃんを苦しめた男だ。本当に変わったのか、姉ちゃんのこと本気で好きなのか。……ちゃんと姉ちゃんのこと幸せにすることができる器の大きい男なのか、弟の俺がしっかり見極めてやるから」

「見極めるって……! 圭、なにかするつもりなの!?」

慌てる私を圭は一睨み。

「患者に危うく連れ去られそうになったのは、どこの誰?」

うっ……。それを言われてしまうと反撃に出ることができなくなる。


「姉ちゃん人見る目ないし、警戒心ゼロなんだ。その分俺がしっかりしないとだろ? どうするんだよ、君嶋があの変態野郎みたいな最低な奴だったら。今回は警察に通報はしないけど、また現れたりしたら患者だろうと関係ない、すぐに警察に通報するからな」


「それはわかっている。……でも君嶋くんは違うよ」

たしかに昔は酷い人だった。……でも今は昔と違う。だって君嶋くん、過去を後悔するって言っていたもの。

「それに君嶋くんも悩んで苦しんできたみたいだし。……昔のように平気で人を傷つける人ではないと思う」