復讐劇は苦い恋の味

呆れ気味に話す叔母さんに苦笑いしてしまう。

圭は私のことを本当の姉のように慕ってくれている。両親が亡くなってからは余計に。

「大丈夫です。……ちゃんと話せばわかってくれると思います」

心配する叔母さんを安心させるように言う。

でもこれは本心だ。

相手が相手なだけに、最初は反対されちゃうかもしれない。けれど圭なら話せばわかってくれるはず。昔から優しい子だったから。

「圭が帰国したらまた連絡します」

『そうね、そうしてちょうだい。……あ、ごめんなさい! これから会議だからまた』

そう言うと叔母さんは慌ただしく電話を切った。

これから会議って……もう夕方だよ?

切れたスマホを見つめたまま茫然としてしまう。

叔母さん、忙しいのに電話くれたんだよね。そう思うと申し訳なくなる。

しかし圭にバレちゃったか……。

スマホをバッグにしまい、帰国した圭にお見合いのことや君嶋くんのことを、どうやって切り出して話そうか考えながら玄関口を抜け外に出た。