復讐劇は苦い恋の味

彼の一言にクラスメイトはさらに悪ノリし、余計に私を惨めにさせた。

どうして君嶋くんと同じシャーペンを使っていただけで、こんな思いをしなくちゃいけないんだろう。

私と同じものを使っていることが、捨てるほど嫌なの?

この一件以来、クラスメイトからの風当たりはますます強くなったんだ。


転校して新しい学校で仲良くなった友達と、お揃いのものを持とうとなった時も、いつもあの日にことを思い出しは胸を痛めた。

私はその日からあのシャーペンを学校に持っていくことはなかったけれど、彼は本当にあの後、シャーペンを捨ててしまったのかな。

ストラップを手にしたまま想いを巡らせていると、急に隣から声が聞こえてきた。

「もしかしてそれ、俺とお揃いでつけてくれるの?」

「え……わっ!?」

いつの間に来たのか、君嶋くんが隣に立っていてびっくりし大きな声を上げてしまった。

「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど……」

「ううん、こっちこそオーバーに驚いちゃってごめん」

謝る彼に私も謝る。すると君嶋くんは口元を緩め、私が手にしていたストラップを指差した。