復讐劇は苦い恋の味

正直に言えば、会うのは気乗りしない。

けれど叔母さんの気持ちはありがたいし、いつも私を心配してくれていた叔母さんだからこそ、この話を持ってきたんだと思う。

なによりさっき、叔母さんの話からすると、相手は仕事の取引先なんだよね?

そう思うと断るに断れない。……それに相手が私を気に入るとは到底思えない。

叔母さんが私のいつの頃の写真を見せたのかわからないけれど、実物と会えば違ったって思うかも。

「どうかしら。会うだけ会ってくれるかしら……?」

心配そうに私の様子を窺う叔母さんに、とてもじゃないけれどNOとは言えそうにない。

白旗を上げ、「じゃあ会うだけ会ってみます」と伝えると、叔母さんは安心し、笑顔になった。

「よかった~! 実はもう今週の土曜日にって約束しちゃっていたのよ」

「えっ!?」

そんな勝手に!?

驚く私に叔母さんはゲラゲラ笑いながら続ける。