復讐劇は苦い恋の味

「うっ、うん」

返事をするものの、私の手を引く彼の背中を見つめながらドキドキが止まらない。

すごくナチュラルに手を繋がれちゃったけれど私……今、本当にあの君嶋くんと手を繋いじゃっているんだよね?

想像さえできなかった。中学一年生の私には、こうやって彼と手を繋ぐ未来があることに。

びっくりしたし、正直戸惑う。……でもそれ以上に嬉しいと思えてしまう。

トクン、トクンと鳴る胸の鼓動。

私……朋子の言う通り、中学生の時から君嶋くんのことが好きだったのかな?だからこんなにもドキドキしているの?

もう何度も自問自答しているのに、また考えてしまう。ハッキリとした答えが出ないのに、性懲りもなくまた……。


「よかった、やっぱりまだそんなに並んでいない」

手を引かれたどり着いたジェットコースターの乗り場前。すぐに最後尾に並んだ。

走ったせいで少しだけ乱れた呼吸を整えていると、君嶋くんはハッとし勢いよく私の手を離した。

「ごっ、ごめん! 手を繋いだりしてっ……!」

「え?」

急に動揺し慌て出した君嶋くんに、目をパチクリさせてしまう。