復讐劇は苦い恋の味

なにより好きな食べ物や好きな漫画やアニメが同じで、話していて楽しいから。

私、イマイチ人を好きになる気持ちってわからないけれど、きっときっかけってこういうことじゃなのかな?

好きな食べ物が同じだったり、共通の趣味があったり。

そこから話が広がってお互いのことを知り合って、それで好きになるんじゃないのかな。そう思えてならない。

だからこそ私は、自分の気持ちに苦しめられてばかりなんだ。

「あ、もう出ないと……」

時計を見るとそろそろ家を出ないと、間に合わなくなる。

考えれば考えるほど自分がどうしたいのかわからなくなるし、彼に対する想いも悩むばかり。

でも今はまだ深く考えず、単純に彼と過ごす時間を楽しんでもいいよね?

君嶋くんと会って話をして、彼のことを知ることによって見えてくる気持ちもあると思うから。

そう自分に言い聞かせ、最後にもう一度戸締りの確認をし家を後にした。



待ち合わせ時刻は八時半。場所は駅前のロータリー。

君嶋くんが行こうと言った遊園地が、車で一時間の距離にあるところだから、今日は君嶋くんが車を出してくれることになっていた。