復讐劇は苦い恋の味

今日は君嶋くんから遊園地に行こうと誘われた。遊園地なんて行くの、いつぶりかな。

高校生の時に朋子たちと行った時以来かもしれない。

久し振りに行く相手が君嶋くんっていうことが、ちょっぴり複雑ではあるけれど。

朋子と話をしてから今日までずっと、私にとって君嶋くんはどんな存在なのか、そんなことばかり考えていた。

再会するまではトラウマを残した、一生忘れられないほど大嫌いな人だったはず。


けれどこうして再会してしまい、嫌いなはずなのに彼との時間が心地よく感じたり、意外な一面を知ってドキドキしている自分がいる。

最初は復讐するつもりだったのにな。そして最後に正体を明かして後悔させたかった。

なのに今は正体を知られるのが怖いと思う自分がいる。

だって彼に気づかれてしまったら、今のように接してくれなくなるはず。もう会ってすらくれないと思うから。

そう思うと朋子の言う通り、私も君嶋くんと同じように彼に気づかずにいたことにしたい。

お見合いの席で知り合った人。……そうだったらいいのになって思うよ。

それほど今の君嶋くんは魅力的な人だから。