機動装甲

残るは六機。

三機ずつが俺と茜の機体に狙いを定めてきた。

地上で、空中で。

ペイント弾の射線が襲い掛かってくる。

だが、その射線はMk―Ⅱにもソルジャーカスタムにもかすめる事すらない。

「いっけぇええぇぇっ!」

通信機を通して、茜の声が聞こえた。

実体剣を振り上げ、ソルジャーのライフルを持つ手を断ち切る!

そして。

「とったぁ!」

素早い剣捌きで三機を瞬時にして斬る!

地上で三つの爆発が同時に起きた。

「よし!次!」

茜のソルジャーカスタムが振り返る。

しかし、その目の前で。

「!」

更に三つの爆発。

俺のMk―Ⅱがソルジャー三機を立て続けに撃ち抜き、破壊したのだ。

「ちぇっ」

通信機越しに、茜の毒づく声が聞こえる。

「今回も互角のようだな」

俺はフッと笑みを浮かべるのだった。