──え…? あきらって… あの時の、黒髪のあいつ? 急に心臓が、ドキドキと高まってる。 私がじっと見ていたせいか、目が合ってしまった。 慌てて視線をそらす。 どうしよ。 心臓が落ち着かないよ… 「お、輝起きた~?」 大志は、輝のほうへ行ってしまった。 「なんか、輝くんって怖そうだね」 ぼそっと、桜子が呟く。 「ね…」 寝起きのせいか、話しかけるなオーラ?すごすぎ。