ミキの部活が休みの日、久々に2人で遊んだ。
真奈美は家族旅行に出掛けたみたい。
「え~、ちょっと加奈、ギャルになってるじゃん!」
目を真ん丸にして、驚くミキ。
「気分、変えたかったんやけど。
まったく変わらないんだよね…」
「そのことでね…
男子テニス部の奴から聞いた話だと、川田って加奈のこと好きらしいよ」
「…は?」
そんなわけないでしょ。
話したこともないのに。
「だから、直哉の告白の邪魔したらしいって」
「なにそれ…」
「もう私さ、川田のことシメてきていい?」
「いや、そんなことしたらミキが危ないから(笑)
それに私、直哉のこともうどうでもいいんだ」
「え?!」
驚くミキ。
嘘。
ほんとはまだ好きだけど。
素直になれない私。
「でもさ直哉、なんか話したそうじゃん。
ちゃんと聞いてあげなよ」
ミキがポツリと、そう言った。

