5時間目の終了を知らせるチャイムがなる。


「高橋くん、付き合ってくれてありがと。」


「ぜんぜん!
っていうか、俺が付き合わせたんじゃん!」


「ふふ。おかげで、もう大丈夫!」


「良かった。教室戻れる?」


「うん!」



教室に戻るなり、血相変えた真奈美が飛んできた。


「加奈!大丈夫だった?
直哉に呼ばれて出ていったのに、全然帰ってこないから…」


「ごめんね。帰り、話聞いてくれる?」


「もちろん!今日はうちに寄りな」


「やった!
真奈美の家、久々だぁ~!」