靴を履き替えて、昇降口から出た。 「は~…寒いねぇ」 手と手を、こすりあわせる。 「…あのヤンキーと仲良くなったわけ?」 「いや、まったく」 「ふ~ん…」 「え、話もう終わり?!」 なら、ここからでも真奈美たちと帰りたいんですが! 「…あいつらと遊ぶの?」 「はぁ?なんで??」 「昨日、ミキとユイが言ってたじゃん」 「いやっ、そんなわけないじゃん」 「……そっか。」 そう言うと、少し前を歩いていた直哉が私の方へ振り返った。