「直哉、なんだったの?」
なぜか、にやにや顔のミキ。
「今日の俺かっこよかっただろって」
「なにそれ!まじあいつバカ!!」
ミキがケタケタ笑う。
「加奈、ミキ、帰ろうよ~!!」
真奈美とユイが、私達の教室にやって来た。
いつもこの4人で帰ってるんだ。
「お腹すいた~早く帰ろ~~!」
私と同じくらい、食べることが好きなユイ。
「ってか3組、優勝していいな~!」
羨ましそうに、真奈美が言った。
「まぁ、私のおかげじゃん?」
真奈美と同じくらいノリのいい、ミキ。
「ミキ、こう見えて足早いもんね~」
「こう見えてって何よ~!」
きゃっきゃ言いながら、靴箱へ向かう。
学校近くのミスドに寄って、女子会開始。
普段は部活もあるし、どこかに寄って帰るとかほとんどしないから、私はこんな時間が大好き。
高校に入ったら、みんなバラバラになっちゃうのかな…
嫌だなぁ。
「真奈美、またね~!!
加奈、あとで打ち上げでね~!」
ミキが自転車を押しながら、手を振った。
「「ばいばーい!」」
ユイとミキは北小出身、私と真奈美は南小出身のため、ミスド近くの交差点で2人と別れた。

