蓮の携帯を壊した日から一か月。

ほとんど、蓮に会っていない。

毎晩毎晩、知らない男の人と寝ている。

お金稼がないと…。

今日もまた、ホテルだ。


「そんなにお金が欲しいのかい?」

名前も知らない、おっさん

「はい。施設に寄付をするために…。」

嘘ではないが本当でもない。

「そうかい、そうかい。
はい。5000円ね。」

「わぁ!こんなに?ありがとう❤」

「また、次もよろしくね。」

「はい!」

毎朝毎朝、こんなやり取り…。

こんなことダメだってわかってるはずなのになぁ…。