わずかな日の光がカーテンの隙間から差し込む、

枕もとの目覚まし代わりのスマホの時計を確認する。

「やばい・・・」

早番だった、バイトのシフトの事を忘れていた。

トーストもしていない食パンを取り出すと、牛乳でそのまま流し込み足早に家を出る。

「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」

ぎりぎり遅刻はしなかったが、

いつもより商品の搬入が多く、店内は
レジ待ちのお客さんが数人並んでいた。

夕方4時過ぎ、
「お疲れさん、今日はもう上がっていいよ」

店長のその一言で一気に開放感が出る。

帰り支度をし、夕飯と飲み物、そしてタバコを買い、家路を急ぐ。

「ただいま」

誰の返答が返ってくるわけでもないけれど
なんとなくそう言ってしまう。

僕はいつものようにPCの電源を入れた。