キーンコーン


はあ、やっと昼休み。


「茉亜耶!今日、叶多とお昼食べるから、他の人と食べて!ごめんね!」


「りょーかい!」




………………「絶対、鈴は叶多くんのこと好きだよね。そして、叶多くんも……」

なんて茉亜耶が言っていたのを聞いていたのは誰もいなかった。






「相原鈴ってどいつ?」

はあ、やっぱり来たか。

朝、言ってたやつの一人か。

さっさと終わらして、昼御飯食べるか。


「私だけど?」

「こいつか!叶多くんをたぶらかしているのは!」

たぶらかすって…………元はと言えば、私が叶多に脅されたんだけどね~

結局、好きになっちゃったけど。


「着いてこい!」


着いた先は屋上。

叶多のファンクラブらしき人が10人ほどいる。

屋上って、人を脅すところなのか!?(←違います)


「みやび、連れてきたよ。」

朝言ってた会長か。みやびって言うのね。

「みお、ありがとうですわ。」

ふむふむ。連れてきたのはみおと言うのか。