……………………。


「ねえ、女の子からの視線が痛いんだけど。」

「気のせいだろ。」

気のせい?この視線と悪口が?

ほら、あそこの女の子も言ってるよ?

「叶多くんの隣にいる女なに?ブスのくせに生意気じゃない?キャハハハ」

「生意気ですわ~!今日、絞めるわよ!叶多ファンクラブ会長のこのわたくしの名に掛けて、叶多さまの側にいる女は排除してやりますわ!オホホホホ」


うわー、嫌な予感。

でも、ケンカ売られたら買わなきゃだよね!




「鈴~おはよ~!」

「茉亜耶おはよ~!」

「何だかんだ、叶多くんとラブラブじゃん!」

ら、ラブラブ~!?

「そ、そんなんじゃないよ~!」

「そうだよ。鈴とはラブラブだよ。」

ほらっ、と言って私の頬にチュッと……

ちょ…………

「キ、キスした………」


絶対今、顔真っ赤だ。


「ほら、教室着いたよ。じゃあ、昼休みにまたね。」


「う、うん。」