ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ                        目覚ましがなる。あぁ、もう朝か、                       もっと、寝てたいな…でも、学校いかなきゃ…                          「  はぁ~、 」     ため息をひとつつき、井上 こはくは、目を覚ました。                学校が嫌いな訳じゃなくて、朝早く学校に行くのが嫌いなのだ。                 「寒っ!」        季節は、12月。             高校2年生も、後、少しで終わりか…    あ~ぁ、卒業したら、百合、愛花と離れちゃうのかな…時ってたつの早いよな~         嫌だな~、                                  後、連も…                                 『こはく~!早く起きて~!朝ごはん食べて!』                  下から、お母さんの声が、聞こえる。   あっ、早く起きないと!        「はーい!」と返事をし、私は、ベットから起きて、鏡の前を通って、見た。                           あれっ!?           私は、鏡の前で、立ち止まった。   顔に泣いた跡が、あるのだ。       私、泣いたっけ昨日? そう考えた瞬間、      ズキッ            イタッ!!!              頭が痛くなった。思い出そうとしても、頭が痛くなる、                                        なんなのこれっ!          もう、いいや、思い出すのは!         やめにしよう                            そう思った直後                  コツンっ           窓に何か当たった音がした。        「あっ、」              私はすぐに窓を開けると同時に、                         「れ、ん~」              と声をあげた。                                 そこには、連がベランダにたっていた           毎朝決まって、私の部屋の窓に小石を投げて起きてるのか確認してくるのだ。                         「もう!いつもいってるでしょ!窓に小石を投げつけないでって!」         『えっ~!だって、こはく前そういいながらも遅刻しそうになってたじゃん』     へらへらしてそういう連。                            はあ~、                 だからってね!毎日毎日!!どんだけこっちが迷惑してるのが分からないのかな!   さすがに毎朝この会話はきつい!                        連と、私のベランダの距離は、イチメートルにも、満たない。                                でもね、こういうちょっとした会話ができて私は私なりに嬉しい気持ちもある。    だって、今まで生きてきて17年間も家が近くだよ!? そりゃあ  、連に恋心抱いてもおかしくなくない?                                      「本当にもう!」            『あっ、こはく~!今日も学校一緒にいこうぜ!』                 「うん!、いこいこ~!」軽く返事を返す。やった~!また、一緒に行けるんだ!                       『こはく~!?』            早くしないと学校遅れる!!お母さんも怒りぎみだし!                                   「じゃあまたあとで!」         連にそう告げて、私は階段を降りていった。                                        やっとのことで、準備ができ、私は家を出た。                  『こはく!遅いぞ!!』         「ごめんごめん!」           連はもう家の外にいた。         『じゃあ行くか!』           私は頷いた。                                  私達が住んでいるのは、都会だ。     拑木 連は、こはくが小さい頃から想いをよせている、お馴染みだ。         ちょっと癖のある茶色い髪にに茶色い目をしている。                                    本当に連と登校できて嬉しい!      っていっても、これが習慣だ。                         それにしても嫌だな…                               今日も、外には、こんなにも幽霊たちがいる…                    私は昔から霊感がある。これは、家族、井上家には、全員そうだ。                              他は、幽霊がただ見えるだけだが、こはくには、幽霊に触れるという条件があった。                      「はぁ~~」              本日2回目のため息が出た。                           『こはく?大丈夫?また、幽霊?』    連がこはくを心配そうにみて言った。                       連、百合、愛花、この3人が、いずれにせよ家族以外で、こはくに霊感があることを知っている。百合も同じで霊感があるって言ってたっけ?                「あっ、ごめん…大丈夫大丈夫!」     私はあわてて言った。          『そうか、ならよかった!何かあったら言えよ!?こはく!』             「うん!ごめん!ありがとう!」     連は、優しい。だから好きなんだけどね、                                         そうこうしてるうちに、学校に着いた。  『んじゃ!またな!』          「うん!またね、」           連と私はクラスは違う。私が、3組で、連が2組だ。そりゃあ、4クラスもあるんだもん、当たり前だよね…                                 「おはよう~!」            そう言って、クラスの扉を開けた。    えっ、なんか、みんなびっくりしてる?  どうしたんだろう?まだ、百合は、来てないか…                  『こはく!?大丈夫なの?』       愛花が、私の方に駆けてきた。      ?                  「どうしたの?」私がそう答えると、愛花はまた口を開いて、            『だって!こはく死んじゃ…』       『愛花!!』              叫んだのは、百合?学校今来たんだ!   二人までどうしちゃったんだろう?    「百合?愛花?」            そう言うと、百合が、 『ごめん…こはく愛花に話があるから…』  そう言って、二人は、出ていってしまった。もう!なんなのよ!朝っぱらから!みんな何があったの?              愛花、死んじゃ…っていいかけてた?    変なの…私の周りで、死んだ人なんていないし!                  … 愛花寝ぼけてたのかな?夢と現実間違えちゃったりして!?           あり得る~~!!あの天然の愛花なら、な~んだっ、なら辻褄が合うね!                           みんなの目線は、自意識過剰?      まっ、いっか!                                 後から百合と愛花が謝ってきた、感じ悪くしてごめんっ!って言われた。全然気にしてないって言っといた。           今日は、みんな疲れてるのかな?                         お昼を食べて、授業も終わって下校だ~! 時間の都合で、部活もないし!ラッキー!