やはりこの教室だったか…。
まぁ、ここまで歩いたらここしかないんだけどさ。

…何故かって?

この教室は廊下の突き当たりにあるんだけど、10メートル以上前からうるさかったから。
隣の空き教室から聞こえてるかと思うくらいにね。

『…いつもこんな感じ?』
拓「あぁ…。
玲、俺が呼んだら入って来てな。」
『うん、分かった。』

立て付けが悪いのかかなり大きな音を立て扉が開く。

「マジやばかったんだけどー!!」
「俺、最近族一個潰したわ!やばくね??」

この雰囲気は良くない気がする…。
あっ…怒るな、これ。

拓「お前らうっせーぞ!黙れっ!」

一気に静まった。
すごい…けど逆に入りづらいよ。

拓「えー今日は転入生を紹介する。入れ。」

開いたままのドアから入っていく。

『蒼海玲です。よろしく。』

黒板に名前を書いて、後ろを振り向いて挨拶。

これで大丈夫だよね?




「やっべぇー!ちょーイケメンじゃん!」
「やばっ…/////カッコよすぎ…/////」

えーと、少し言いすぎじゃない?

私はそこそこだよ、うん。

拓「席は、窓際の1番後ろ…って窓際か…。」
『いいよ、別に。』
拓「悪いな。テスト終わったら席替えするから。」
『はぁい。』

「「(拓先にタメ口!?何者!?)」」

カーテン付いてるから大丈夫だろうと思って窓際の席へ向かった。