彼の仕事が終わったのだろう。
何度も電話の着信があったけど、一度も出ないで無視し続けた。
それでも繰り返して鳴る着信音に、苦しくなって電源を切った。
今話せば嫌なことしか言えない。
ソファーに座ってクッションを抱えて顔をうずめた。
しばらく経った頃、ピンポーンとインターホンが来客を知らせた。
モニター確認する必要はない。
こんな時間に訪問してくる人は一人しかいないから。
ドアを開けずに玄関に立っていると、もう一度インターホンが鳴った。
『...はい』
ドアを開けずに返事をすると、『美月』といつも私を呼ぶ声が聞こえた。
返事をしないでいると、彼が落ち着いた声で告げた。
『美月、ちゃんと話そう』
彼の声に気持ちが動くけど、身体が動かない。
本当は愛しくて彼の腕に包まれたいのに、相反する私がいる。
乱れた心は真実でない言葉を吐き出してしまう。
『やだ。一人になりたいの。話しても、私の気持ちは蒼汰に分からない』
『何言ってもいいよ。美月が思っていること、全部聞くから。とりあえず顔を見せて』
彼の優しい声、優しい言葉が余計に私を辛くさせる。
大好きなのに...大切なのに...苦しい思いを彼がさせるかのように反発してしまう。
そしてもし彼と向き合っても、また菅野さんが割り込んで電話かけてくるのではないかと想像してしまうと、ドアを開けることすら拒絶してしまった。
何度も電話の着信があったけど、一度も出ないで無視し続けた。
それでも繰り返して鳴る着信音に、苦しくなって電源を切った。
今話せば嫌なことしか言えない。
ソファーに座ってクッションを抱えて顔をうずめた。
しばらく経った頃、ピンポーンとインターホンが来客を知らせた。
モニター確認する必要はない。
こんな時間に訪問してくる人は一人しかいないから。
ドアを開けずに玄関に立っていると、もう一度インターホンが鳴った。
『...はい』
ドアを開けずに返事をすると、『美月』といつも私を呼ぶ声が聞こえた。
返事をしないでいると、彼が落ち着いた声で告げた。
『美月、ちゃんと話そう』
彼の声に気持ちが動くけど、身体が動かない。
本当は愛しくて彼の腕に包まれたいのに、相反する私がいる。
乱れた心は真実でない言葉を吐き出してしまう。
『やだ。一人になりたいの。話しても、私の気持ちは蒼汰に分からない』
『何言ってもいいよ。美月が思っていること、全部聞くから。とりあえず顔を見せて』
彼の優しい声、優しい言葉が余計に私を辛くさせる。
大好きなのに...大切なのに...苦しい思いを彼がさせるかのように反発してしまう。
そしてもし彼と向き合っても、また菅野さんが割り込んで電話かけてくるのではないかと想像してしまうと、ドアを開けることすら拒絶してしまった。



