君だけに愛を乞う

目を覚ますと彼の顔がすぐそばにあった。

私の身体はしっかり彼の腕に包まれている。

彼の寝顔を見ていると昨夜の事を思い出してしまい、顔に熱が上がりだす。

急に恥ずかしくなり彼に背を向けようとモゾモゾ動く。

すると彼が起きてしまったのか、彼から逃げ出したはずの身体は後ろから引き寄せられてまた密着する。

「蒼汰、起きたの?」

「.....う~ん..」

寝ぼけているのか私の肩に顔をのせて、身体を絡ませてくる。

まだ寝かせてあげようとそのままにしておくと、彼の唇が肩に触れた。

そしてゆっくりと肩から背中へと滑り出す。

「...ん?ねえ..起きているの?」

「....起きてない」

「起きてるじゃない」

「.....いいの」

私が振り向こうとするのを阻止してくる。

そしてお腹へ回されていた彼の手は、ゆっくりと上へ動き出す。

「もう、だめ...」
 
「だめは、だめ」

駄々っ子のように聞かない彼は、私の上へ重なってくる。

「まだ足りない。全然足りない。ずっと我慢していたから、美月不足」

「っふふ、何それ」

私が笑うと、彼も笑った。

「美月欠乏症。昨日のだけじゃ、今までの気持ちは埋められないから責任取って」

「...うん」

そんな事を言う蒼汰を可愛く思ってしまう。

わがままを言わない彼が、そんな事言い出すなんて。

抑えていた気持ちを一気に表してくる彼がすごく愛しくなってしまって、何度も何度も求めてくる彼を受け止め続ける休日を過ごした。